青城SS | ナノ
「マジで?」
「……まじですね」
「うーわ。マジか。つか俺ミョウジで勃ったのか」
「今そういうのいらない。ていうか無かったことにしよ。そうしよう。」
「あー、な」
「なに。なんか問題ある?」
「無かったことにできっかなと思って」
「は?」
「いや、なんつーか。こう、思い出してみたら全然アリだったわ」
「はあ?」
「やってる時俺にしがみつくミョウジ、ぶっちゃけめちゃくちゃ可愛かったわ」
「待って、忘れて」
「きちゃう、こわい、花巻って泣いてる顔、正直ぐっときたわ」
「ねえ、黙って。翌朝感想言うとかバカなの? 頭わいてんの?」
「あー。思い出したらヤバいな」
「さりげなく肩を抱くな」
「もう一回も二回も変わんなくね」
「最低じゃん。どクズじゃん」
「いやーだってもう俺、ミョウジのこと今まで通りに見れないし」
「ねえ、なんで押し倒してんの。無理だから。やらないからね」
「いや、流れでワンチャンいけねえかと思って」
「ワンチャンはもう終わったからね? 昨夜で終わりました。今日からはもうありません」
「んーでもこのままキスしたらミョウジ、流されてくれねえーかなー」
「流されません。帰ります。ていうかやれれば誰でもいいわけ?」
「んなわけねーじゃん。ミョウジだからだよ」
「さっき私で勃ったとか信じらんねーって言ってたじゃん」
「そんなん照れ隠しだろ」
「おい、胸を揉むな。つーか口説きにはいってるね?」
「どうやったら口説けんのかな」
「口説けるもんなら口説いてみろ。そして誠意を見せよ」
「じゃーとりあえず朝飯でも食いにいく?」
「行かない。家帰って着替えて寝たい」
「ならその後は? 夜に酒なしで飯行こうぜ」
「酒なしエッチなし」
「決まりな。まだ時間あるし一緒にシャワー浴びようぜ」
「誠意はどこいった。五点だわ。やり直し」

この後デートはした。

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